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| PETE CORNISH、その作品はワールドツアーで使用することを前提とした信頼性と、全世界向けに発売されるアルバムのレコーディングに使用することをふまえた最高のサウンド・クオリティーを提供します。 ワールドツアー向けの大型電源スタビライザーからラックシステム、マルチ・エフェクト・ボード、プリアンプなどをはじめプロ用コンパクト・エフェクター、ギターケーブルまで音楽に関するありとあらゆるものを製作していると言っても過言ではないでしょう。 私たちは、PETE CORNISHの作品を皆様にご紹介できることを心から名誉に思っています。 THE EARLY YEARS 8歳の頃、病弱で床についていた私に、母が「プラクティカル・ワイヤレス」という実用無線の雑誌を買ってきてくれました。そこに書かれていた内容はとても興味深く、フットボールなどの普通の子供たちの遊びよりも面白いものでした。私の母方の叔父は無線やその他の機械や電気関係に詳しく、私に最初のハンダごてをくれたり、色々と教えてくれたのです。叔父の所によく行って彼の仕事を見て過ごし、無線やアンプを組み立てるのを手伝いました。 青年期のピートの趣味は、まもなく彼の職業の第一歩となる。それは再び母親の助力によるところが大きい 私は学校で数学と物理が非常に得意でした。それで母が政府機関の航空局が行う研修制度の募集記事を新聞で見つけてくれたのです。軍用機器の検査や管理をするのに相応しい人材を探していたからです。私は面接に行って合格しました。国内で16人しか採用枠がありませんでしたが、その一人に選ばれました。 ピートは工業技術のワークショップで基礎訓練を受け、用途に適切かどうかを判断する機材の耐性テストを学んだ この仕事には制約がありません。銃の射撃や航空機からの落下テストなどに成功した場合のみ適切な機器と判断しました。私はそのように訓練され、軍隊に提供する製品を適切な方法でテストするという事を学びました。考えてみれば、こうしたテストの経験が、後にコーニッシュ製品の検査などに生かされ顧客の信頼を得ることができた理由なのかもしれません。 この頃のピートは軍のエレクトロニクスを自分の職業とするか、まだ確信が無かった。そこで彼の遺伝子が働き始める 私は長く音楽関係の血統なのです。それは演奏者と技術者の系譜です。父はダンスオーケストラの運営とバイオリン修理店をずっと営んでいました。祖父もまた楽器屋を経営し、自らもピアノ調律師でした。だから、この系譜に続く運命だったのです。私も長年、様々なジャズやファンクのグループでサクソフォンを演奏してきました。最近はピート・コーニッシュとジャズFXという名のジャズ・カルテットを運営しています。また自分たちでデザインし、演奏環境を向上させる設備を揃えたサウンド・スタジオを持っています。どうやら私にはミュージシャンたちを助けていく使命があるようです。 ROCK AND ROLL? その後、工業デザインやタバコ製造機のデザインなど、産業界での仕事を経て、ピートはロンドンのウエスト・エンドにあったダラス・アービター・グループ社のショップ(サウンド・ミュージック、ドラム・シティなど)の一つ”サウンド・シティ”でサービス・マネージャーとして働き、その地位を確かなものにする。 音楽界におけるエレクトロニクス使用の概念を塗り替えていく その当時の音楽用機材というのは、非常にレベルの低いもので、私は愕然としました。そこで私は、アンプのコンポーネントを一旦バラして配線を組み替え、顧客のアンプをよりクオリティの高いものに改良しました。当時のアンプの内部配線は粗削りで、輸送の際にショートしかねませんでした。品質が非常に高いとされたアンプ(例えばハイワットのアンプ)でさえも、内部のネジを締め直し、ネジのガタつきを防止する塗料をぬる作業が必要でした。 ピートの“サウンド・シティ”時代の顧客には当時から、またはその後、世界中に影響力を持つ国際的に有名なグループがいた。 ロンドンに拠点を置くミュージシャンのツアーで使用されるアンプを修理や調整したりするうちに、ステージ・パフォーマンスの確実性を得るためのコツを多く学びました。そしてミュージシャンや彼らの技術者からリクエストのあったオリジナル・エフェクターの設計に、 より興味を覚えるようになったのです。ショップで売るアクセサリーは製作していましたが、私の次のキャリアのスタートとなったのはイエスのピーター・バンクスの依頼で製作したギター・エフェクト・ペダルボードです。そこにはデュオ・ファズにクライ・ベイビー、トレム・フェイス、フェンダー・トーン/ボリューム・ペダルなどを組み込み、配線はハンダづけで完全に固定しました。ジャックとプラグの接続トラブルに起因するシグナルの途切れを防止するための処理です。また、供給電圧の異なる、あらゆる地域で電池を使わなくとも安定駆動するように、ロー・ノイズのDCパワー・サプライも装備しました。さらに複数のエフェクターを接続することで、パッシブのギター信号が受ける負荷やロスを測定し、エフェクターをオフにした時にありがちな音ヤセをなくすため、多様なプリアンプやアイソレーター(オフ時のエフェクター回路をメインの回路から電気的に分離する装置)を設計したのです。 P.C.M.A. ロンドンの音楽業界を沸かせたサウンド・シティの閉店を機に、ピートがコベント・ガーデンに自身の店をオープンさせたのは、ごく自然な成り行きだった。そして、ペダル・ボードのオーダーと、メインテナンスの依頼が殺到した ロバート・フリップ、デヴィッド・クロス、ジョン・ウエットンのキング・クリムゾンの3人のメンバーのために製作したエフェクト・ペダルは、この時期の最初の仕事で、記念すべき作品です。その写真は今もポケットに忍ばせています。また後に、コーニッシュのトレード・マークになる“ドーナツ・リング”がフィーチャーされたのも、このペダル・ボードからです。このリングは、ボードの表面にあって傷みやすいフット・スイッチのダメージを大幅に低減するために、スイッチを取り巻くように据えられています。破損や紛失の場合にまた再生できるように、今までデザインした全てのボードは、写真だけでなく、機械的・電気的に詳細な設計図を保管しています。 ピートの仕事には、ミュージシャンを機材の心配から解放しようとする姿勢がうかがえる。音質を最適に高めるためにエフェクトを駆使してシグナルを最大化し、ノイズを究極まで抑えるのである 複数に連ねられたエフェクターは、ギターの微弱なシグナルに有害な負荷をかけるばかりか、互いに影響し合い、貧弱な周波数レスポンスとレベル・シフトを生み出しかねません。私はエフェクターの相互作用を防ぎ、それぞれのエフェクトが最大に発揮されるようにデザインし、この問題を解決しました。 ギター音楽とエフェクターの最良の音質を追い求めるうちに、ピートはミュージシャンが使うエフェクターのいくつかは大型になりすぎてステージ上のボードには入りきらない事に気付く。完成に数年を要したリモート・スイッチング・システム到来の機は熟していた FREE THE TONE すばらしいレスポンスを生み出す、私たちのシステムの特徴はノイズを徹底的に排除していることです。私たちのルーティグ・ユニットやペダル・ボードを使えば、ヒスやハム、ノイズが見事に消えていますが、ノイズ・ゲートのせいではありません。その理由を顧客に説明するのが困難なのは、私たちのしている事がネガティブだと思われがちだからです。特殊な音を創るのではなく、ノイズ排除装置など、あらゆる制限から解放し原音を損なうことなく、ありのままの音色を流すのです。ノイズを追い出すことで、あの音が出るのかとギタリストから単純に尋ねられると、ピートは断固として否定します。ノイズを追い出すのではないし、排除するわけでもありません。考え方が根本的に違うのです。サウンド・システムから聞こえてくるノイズは様々な要素に起因して既に発生しているのです。私たちは、最初からノイズが入り込まないようにしているので、ノイズ・ゲートなどでノイズを取り除く必要はありません。私たちは、この哲学に基づき、何年も仕事をしてきました。他社の考えとは異なり、ノイズ・リダクションを使っていないのです。 ノイズに関するコーニッシュ哲学は、ピートとリンダのチームが関わる全ての仕事の核となっている 我々のノイズ対策を聞いて、ルー・リードがスイスからやって来た。彼は20年来、望む音が欲しければ、ある程度のノイズはやむおえないと説明されてきたのです。彼のために創ったラックを使い、録音した再結成後のヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Velvet Redux」(ビデオとアルバム/ワーナー・レーベ ル)と「Twilight Reeling」はライブ録音ですが実際に聞いてノイズがあるか確かめてください。 大成功を収めた再結成後のヴェルヴェットのヨーロッパ・ツアーに際して、ルーにインタビューした このラックはピート・コーニッシュという天才によって、数カ月以上かけて製作されたんだ。僕らは、このラックをビッグ・ルーと呼んでいるがね。みんながガールフレンドの写真を持っているように、僕もアパートにラックの写真がある。ヴェルヴェットのパーティに持って行ってもいいぐらいだよ。 A GURU'S WORK IS NEVER DONE ピートの顧客リストにはエリック・クラプトン、スティング、ポール・マッカートニー、アンディ・サマーズ、ジミー・ペイジ、ジョン・アーマトレイディング、デヴィッド・ギルモア、ブライアン・アダムズ、トニー・ロミー、ブライアン・メイ、ジョン・マクラフリン、マイク・ラザフォード、マーク・ノップラーなどロック界の大御所が名を連ねている。ステージに散乱する装置類をまだ改良していく余地があるだろうか ミュージシャンが直面する最大の問題は、一度ノイズと音色を定着させると、それが固定されてしまう点です。私は世界各地のACパワー電圧に関する膨大なデータを集め、各地での電圧の違いが大きな影響を及ぼし、ステージで演奏される際に音色の変化が起こることがわかりました。そこで自動電圧スタビライザーとディストリビューション・ユニットを設計し、電圧の変化による影響から、ミュージシャ ンが選び抜いた音色を守ることに成功しました。これらのユニットの一つを“ザ・ ウォール”ツアーに出発するピンク・フロイドに提供し、以降愛用されるようになりました。その他にも思いがけないトラブルは相変わらず発生します。たとえば、ルー・リードがアコースティック・ギターを使い始めた時、予想外の状況下でフィード・ バックの問題が起きました。その時に、入念に調整したアンプのトーンを変えずにゲインを減少させる適当なユニットが存在しないのを知り、驚きました。それでフィード・バッカーをデザインしたのです。 MIDI制御のアンプやエフェクトが頻繁に使用されるようになった現在でも、ピートとリンダの仕事は減らない。いまなお最良の音を追及する一流ミュージシャンたちのリクエストは尽きず、理想の音を実現するためにはピートたちの手助けが必要なのだ。またMIDIによるマスターボリュームコントロールには問題がある。 巨大なキーボード・パネルとコンピュー ター制御のギター・システムのために、リモート・コントロール・ペダルの設計を最近、依頼されました。MIDIデータのステップ(次の音までの時間)がとても長いので、スムーズにボリュームを上げることができないのです。WASPのクリス・ホルムスにリモート・コントロールを進化させたウォー・ペダルを数年前にデザインし、大成功しました。 ARE YOU BEING FRUSTRATED? ロック・ミュージシャンたちと仕事をしてきた経験は、エキサイティングで才能に溢れた、現在の新しいバンドに受け継がれています。ストンプ・ ボックスが再び人気を博したので、エフェクト・ペダル・ボードとアンプ・ルーティ ング・ユニットにまた注目が集まりました。最近、製品を提供したミュージシャン に、ジュリアン・コープ、マイ・ブラッディ・バレンタイン、リーフ、ステレオフォニックス、ドン、サブサーカス・アンド・ザ・マイク・スコット・バンドがいます。 ピート・コーニッシュの製品は全て、各人のニーズに沿うように個々に生産されています。お手持ちの装置の調子が悪く、ステージ・パフォーマンスに何らかのフラストレーションを感じているなら、お手伝いできることがあるはずです。 |